観光庁「地域観光新発見事業」(予算50億円)の検討を!

先日の記事で観光庁の令和6年度予算とユニバーサルツーリズムについて解説をしました。

令和5年度補正予算(約689億円)から「地方誘客促進によるインバウンド拡大」(約184億円)の中の「地域観光新発見事業」という事業にユニバーサルツーリズム推進を目的とした提案が可能なのでご紹介します。

昨年中にこの事業の事務局が公募されており、その要領にこの事業の補助内容が明記されています。

1月中に事務局が決まり、公募開始は3月8日(金)となっています。

上記事業スキームに書かれている【最低事業費600万円で補助金は400万までが定額、400万円を超える部分が補助率1/2】というのは、採択されれば100万円を自前で用意すると1/2補助の100万円+定額400万円の補助金が付き600万円の事業として取組めるという意味になります。

事務局公募要項には補助金総額は50億円と書かれていますから、全国から1000件前後の提案が採択されるはずです。

ユニバーサルツーリズムの取組みは間違いなくインバウンドにも対応する取組みであることなので、参画することは可能です。

どのようなイメージで検討すれば良いか?

現在の全国でのユニバーサルツーリズムの取組みからすると、上記事業イメージの中の「観光コンテンツの磨き上げ・商品化」を意識して、地域のユニバーサルツーリズム推進の課題解決につなげれば良いのではないでしょうか。

過去4年同類の事業が継続されていて、毎年数件の事業をお手伝いしてきました。

毎年感じていることとしてバリアフリー観光・ユニバーサルツーリズムでの提案が極端に少ないことです。

今年度の「観光コンテンツ造成支援事業」も公募開始から一次採択、二次採択のタイミングで解説記事を書いていますので参考にしてみてください。


国としてはインバウンドも重要ですが、ユニバーサルツーリズムも重要なテーマの一つと捉えています。なので、バリアフリー観光・ユニバーサルツーリズムを軸とした正しい提案は採択される確率も高いというのが私の感想です。

是非、地域の観光協会、観光事業者、行政と連携をして皆さまの地域におけるユニバーサルツーリズム推進を検討してみてください。

web業界紙「ツーリズム・メディア・サービス」で観光庁の担当室長が事業について語っておられます、併せてご参照ください。

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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。