「観光コンテンツ造成支援事業」が始まります!

1月6日(金)、観光庁のサイトで「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」における事務局の公募が開始されました。

今後事務局が決まると、3月頃から事業本体の募集が始まるはずです。

まだ詳細は出ておりませんが、事務局公募で発表されている事業概要は以下の通りです。


この事業ユニバーサルツーリズムとは関係ない補助事業と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

高齢者や障がい者も楽しむ旅行は日本だけの問題ではなく、世界中で取組んでいるテーマなので、あらゆる観光コンテンツに訪日外国人高齢者・障がい者も想定したバリアフリー対応、ユニバーサルツーリズム対応を組み合わせると、この事業にしっかりと参画できます。

全体の事業規模が100億円弱というのは今年度の看板商品創出事業とほぼ同額で、今年度の最低補助額600万円で1150件が採択されたことを考えると、最低補助額400万円に下げられているので採択数は今年度を上回ることが想定されます。

補助上限最大1250万円を活用すると、400万円を超える分の1/2を自己負担すれば2100万円の事業規模の提案をすることが可能という仕組みです。

全国でユニバーサルツーリズムの推進に取組んでおられる団体の皆さまは、今からDMOや地方公共団体と相談に入られて3月の募集開始時には、しっかりと地域からユニバーサルツーリズムを軸とした提案をされたら良いと思います。

参考までに今年度実施されている「看板商品創出事業」は、全国から1150件の提案が採択されていますが、私が確認した限りユニバーサルツーリズム関連提案はわずか8件です。

他のテーマに比べて圧倒的に少なすぎるというのが私の印象です。

コチラのサイト内に全1150件の採択案件の提案事業タイトル、提案団体が公開されいますのでご参照ください)

たまたま昨年末実施した2022年を振り返るというテーマのユニバーサルツーリズムセミナーで、この事業についての解説をさせていただきました。該当部分のみを切り出して編集した動画を公開しますので、併せて参考にしていただき来年度の「観光コンテンツ造成支援事業」には多くの地域、団体からユニバーサルツーリズムをテーマに参画されることを願っています。

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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。