セミナー・研修 事例
セミナーや研修を計画される場合、その地域・観光地ならではの「課題」、参加される方の属性による「ニーズ」 は全国一律ではありません。旅行会社での30年の経験をもとに地域の事前調査等も行い、国内外のバリアフリーツアーの事例から、その地域にふさわしい内容を心がけています。
【事例紹介】
2020年11月25日(水)実施
一般社団法人長野伊那谷観光局主催「ユニバーサルツーリズム推進フォーラムin伊那谷」
①実施の約2ヶ月前(9/18)には、主催者事務局長と講演会場とフィールドワーク会場を下見し、全体のプログラムの策定を行いました。
セミナー会場となるホテル
フィールドワーク会場となるお寺
ホテルからの距離や体験プログラムを検討します。
②セミナー、フィールドワークプログラムが確定の後、募集チラシを作成し対象となる事業者へ告知となります。
③当日の運営の様子です。
午前中に関わるスタッフの方々と、ホテルからフィールドワーク会場までの流れを確認します。
午後から開催されたフォーラムでは、座学のセミナーでユニバーサルツーリズムとは、国内外の事例、先進的な取組み例などを画像、動画を中心に解説します。
ホテルからお寺までは、アイマスクを用いた視覚障がい者疑似体験と手引き体験で移動してもらいます。
事前にメディアの取材誘導をすることも重要で、地域全体での理解につながります。
できるだけ多くの車いすを用意することで、参加者の体験機会が増え、研修自体の満足度があがります。
日本の場合、寺社仏閣が地域の主要な観光地というところも多くあります。
この研修で訪れたお寺も高低差15m、駐車場から本堂までは200mの砂利、石畳という立地でしたが、ちょっとした工夫(今回は「JINRIKI」という車いすけん引装置を活用しました)で、「バリアはクリアできる」ことを参加者には体感いただきました。
(中日新聞 2021年11月29日)