観光推進7月30日(水)、観光庁より「地域観光魅力向上事業」の二次採択結果(左記リンクあり)が公表されました。
全国から305件の提案が採択されましたが、「ユニバーサルツーリズム」「バリアフリー観光」関連の提案はどうだったでしょうか。
実施主体名、事業名からだけですが読み取ってみました。
No.68 株式会社ファームゴージャパン(群馬県)「世界に伝える絹と果実の癒し旅 〜世界遺産高山社と観光農園を軸にしたユニバーサル/インバウンド体験造成事業〜」
No.129 笛吹市観光振興推進委員会(山梨県)「障がいも、心の距離も溶かしていく、家族の絆を深める、バリアフリー温泉へのご招待 〜諦めていた旅が、家族みんなの宝物に。湯けむりが紡ぐ、笑顔溢れる新たな体験型家族旅〜
No.133 中央タクシー株式会社(長野県)「“誰もが楽しめる移動体験”ユニバーサル観光タクシーによる高付加価値コンテンツ事業
No.299 社会福祉法人新生福祉会(広島県)「未来にやさしい島旅 瀬戸田レモン・ユニバーサルツアー」
4件(漏れていたら申し訳ありません)、全体の1.3%でした。 事業名からはわからないけど、事業内容に高齢者や障がい者もターゲットにしている事業があるかもしれません。
5月28日に公表された一次採択結果と合わせると採択総数577件の中でユニバーサルツーリズム・バリアフリー関連提案はわずか9件でした。
いみじくも、今年度採択された9件はいずれも自治体がユニバーサルツーリズムを予算化・事業化している県でした。
〈北海道〉
〈群馬県〉
※群馬県のユニバーサルツーリズムサイトもあるのですが、リンクを貼ると別ページが表示されてしまうので、取組む団体のサイトをご紹介しました。
「群馬県 ユニバーサルツーリズム」で検索してみてください。
〈山梨県〉
〈長野県〉
〈兵庫県〉
〈鹿児島県〉
一見特別な取り組みと思いがちな「ユニバーサルツーリズム」ですがそんなことはありません。採択された全国の577件の取組みすべてに「誰もが楽しめる〇〇」と設計できるのです。
ユニバーサルツーリズムは一時のブームではなく、超高齢社会最先端を突っ走る日本においては普遍的なテーマなので、あらゆる観光分野で〇〇✕ユニバーサルツーリズムを考えると良いと常々思っています。
採択された9事業については、ムーブメントを起こすような成果を期待しますし、未だ未着手の自治体には早期に目を向けていただいたほうが良いですよとアドバイスしたいと思います。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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