7月23日(水)、JR武蔵五日市駅から徒歩10分、秋川の河川敷「秋川橋河川公園BBQランド」にてバリアフリーSUPの検証を行いました。
東京山側には多摩川、秋川、2つの川が流れています。
白丸湖を中心にカヌー、ラフティング、SUP等のアクティビティがあり場所によっては水深も深く、水流も早いのが多摩川。
水深が浅く、川遊び、釣り、BBQなど小さなお子さんでも遊べるエリアが多いのが秋川。
本来秋川ではやっていないビッグSUPを用いて、水深の浅い秋川で安全に実施できるかの検証でした。
検証にあたっては、多摩川でリバーアクティビティを提供している「ぼちぼちアドベンチャーすその」さんに協力いただきました。
全国でアウトドア用の車いす(HIPPOキャンプ)を活用したバリアフリーSUPは事例がありますが、ライトな感じの川遊びであれば、背もたれ・手すり付きのローチェアが私のイメージでした。
※障がい状況によってはHIPPOのような車いすじゃないと安定しない場合もあります。
ユニバーサルツーリズムの経験や知見がないと、バリアフリー=車いすという発想になる人もいるので、違いを示すために車いすを固定した場合の検証も行いました。
車椅子:固定できるが座面が高く不安定、そもそも固定するので車いすである必要はない。
ソフトタイプの座椅子:固定もでき座ることもできるが、素材が柔らかいため体幹が弱い障害者は座位が取りにくい。
キャンプ用ローチェア:座面が低く移乗しやすい。背もたれ、手すりがあるので安定する。
検証をしている最中に、川遊びに来ていたファミリーの若いパパが我々に話しかけてきました。
「これ、どこで貸してくれるんですか?うち両親が車いすでこれがあるなら今度連れてきたいんです。」若い障害者だけでなく、高齢者にもニーズがありそうでうね。
知恵と工夫(いくつかのツールで検証)と発想(多摩川では難しくても秋川では可能かも?)、そこにリバーアクティビティのプロが関わることで、バリアフリーアクティビティの可能性はまだまだ広がることを実感しました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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