2月12日(水)、東京虎ノ門の日本財団ボランティアセンター会議室にてユニバーサルツーリズム勉強会を開催しました。
わずか2週間のSNSだけの告知でしたが、会場約30人、オンライン約50人、多くの方に参加いただきました。
(解説いただいた観光庁森田参事官)
〈開催主旨〉
今回のテーマは
■国におけるユニバーサルツーリズム推進に向けた取組について
講師:観光庁参事官(産業競争力強化)課長補佐 森田 祐輝 様
■2025年大阪・関西万博ユニバーサルツーリズム事業LET'S EXPOについて
講師:LET'S EXPO主催者 栗原 茂行 様/村上 弘祐 様
でした。
観光庁森田参事官からは
(参加者には当日の全投影データは別途提供しています)
・ユニバーサルツーリズムに係る観光政策上の位置づけ
・高齢者、障がい者の旅行市場について
・観光施設における心のバリアフリー認定制度の解説
・令和7年度のユニバーサルツーリズム促進事業について
をご説明いただきました。
〈補足解説〉
令和7年度ユニバーサルツーリズム促進ではハード面として、観光施設や宿泊施設のバリアフリー化に必要な施設整備や設備導入等の支援があります。
・補助上限額1,500万円
・補助率1/2
2月3日(月)に事務局が採択されました。今後観光庁との調整の後に全国に広く公募されます。
現時点では、観光施設の範囲、設備導入の範囲は発表されていませんが、今回勉強会に参加された皆さまは、それぞれの地域で行政、観光協会、観光関係者、宿泊施設等に情報を提供されると良いと思います。
ソフト面としては、①ユニバーサルツーリズムの促進に向けた調査検討等 ②「観光施設における心のバリアフリー認定制度」の普及促進等が挙げられています。
具体的な詳細はこれからですが、ハード面、ソフト面で観光庁(国)がユニバーサルツーリズム促進に注力していることがわかります。
その後、栗原さん、村上さんから
(参加者には当日の全投影データは別途提供しています。)
・LET'S EXPOという団体について
・大阪・関西万博の概要
・対象となるシニア層へのニーズ調査の結果
・具体的な取組み
について説明いただきました。
〈補足解説〉
LET'S EXPOの取組みは2023年12月14日に開催された第1回セッションから動き出しました。
多くの方が関わり意見を出し合って、万博に行きたいけどあきらめている方々に何が必要かの議論が重ねられ今に至っています。
「サポートがあれば行ける方」「行きたいけど外出困難な方」への主な取組みは3点
・万博会場内サポート(車いすを押す等)
・バーチャル体験サポート(ボランティアが施設等に出向き操作サポート等)
・オンラインツアー(週2〜3回程度会場パビリオンからのLIVE配信)
勉強会終了後、場所を移して懇親会を行いました。
1人参加、初対面の方も多くいらっしゃいましたが、「ユニバーサルツーリズム」という共通言語であっという間に会話が弾んでいました。
特に印象的だったのは、長年ユニバーサルツーリズム推進に取組んでこられた方同士でも、「お名前は知っていました!」「やっと〇〇さんにお会いできました!」「あなたが〇〇さんでしたか!」と、この場でつながることができたことです。
今後、参加者、オンライン参加者、不参加問わず、希望される方々の活動内容がわかる一覧を作成し、参加者間の共有にとどまらず公開していく予定です。(2/15アンケート集約中)
今回初めてこのような会を企画しました。今後はアンケート結果等も参考に、第2回、第3回と継続し、有志一同さらにユニバーサルツーリズムの輪を広げていきたいと思います。
〈追加情報〉
万博開催地の大阪府では大阪観光局がユニバーサルツーリズム観光サイトでモデルコース等の情報提供をしています。
1970年万博が開催された「万博記念公園コース」も動画で紹介されています。
動画でも紹介されている万博記念公園内の「EXPO'70パビリオン」は、当時の様子が詳細に展示されており、55年前に万博に行ったという高齢者にはすごく喜ばれる施設だと思います。4月以降万博ツアーを企画される際にはここも組み込んで行程を検討してみてはいかがでしょうか。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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