亜細亜大学 ユニバーサルツーリズム特別講義

2月6日(木)〜7日(金)の2日間、亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科の学生を対象にトラベル研修としてユニバーサルツーリズム講義をお手伝いしました。 担当の久保田美穂子先生とは、2020年8月に長崎県のユニバーサルツーリズム推進事業でご一緒してからのご縁で講義をお手伝いしています。

1日目は、午前中座学、午後は構内を使ってアイマスク・手引き体験、車いす体験です。


学生は2年生から4年生、これから就職を控える世代なので55歳のオッサンがどんな旅行会社人生を送ってきたか、なぜユニバーサルツーリズムという分野に携わることになったかなどお話し、今年2025年のトピックス「大阪・関西万博」とユニバーサルツーリズムについて解説しました。

後半では、国内外で実施した高齢者・障がい者のツアーの話、国内で数社しか扱っていなかった視覚障がい者専用ツアーの自動車運転ツアー、セスナ機操縦体験ツアーなどを動画を交えて紹介しました。

座学の最後は、ここ数年全国の観光地で取組みが加速しているユニバーサルツーリズム推進事例をいくつか紹介し、「高齢者・障がい者を含む誰もが楽しむ旅行」は特別なことではなくなっていることを伝えました。

2日目は大学から5kmほどのところにある「神代植物園と深大寺」フィールドワーク。

ここは2019年私が統括してサイト構築した「東京都アクセシブル・ツーリズムポータルサイト」の中の「東京観光バリアフリー情報ガイド」で紹介されているモデルコースで、このコース策定・モニターツアーも担当したエリアです。


東京都神代植物園のバリアフリーの配慮や取組みを解説し、車いすを借りて園内を散策しました。

温室ではアイマスクを着用し、園内の誘導や視覚以外(花の香りなど)で楽しむプログラムの解説やバリアがある観光地での車いすサポートの方法などを知ってもらいました。

多くの参拝客が訪れる寺社仏閣では、あたりまえになりつつあるバリアフリーの配慮を深大寺で確認することもできました。

午後は大学に戻り、4チームに分かれて2日間の講義を参考にユニバーサルツアーを企画し、それぞれプレゼンをしてもらいました。

最後にお伝えしたこと

旅行業以外の業種に就職するかもしれないが、あらゆる業種において超高齢社会を考えたサービスや配慮は必須・前提になるので2日間の経験を思い出して欲しい。


0コメント

  • 1000 / 1000

office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。