白山市観光連盟からの依頼を受け10/31(火)〜11/1(水)の2日間ユニバーサルツーリズムの視点で市内の観光素材を視察しました。
石川県は何度か訪れたことがありますが白山市は私にとっても初めての地、事前に観光情報サイトで訪問予定施設を確認し、どれくらいバリアフリー情報が発信されているかを調べました。
結果、ほとんどバリアフリー情報は入手できぬまま訪れることになりました。
しかし、実際に訪れてみると・・・
最初に訪れたのは、県内最大級の伽藍がある真宗大谷派「鶴来別院」
一見、周囲は階段だけなので手前でお参りするしかないかと思いましたが、廊下でつながる隣りの建物「別院会館」には入口にスロープがあり、建物の入口には必要な時だけ使用する簡易スロープまで!建物内にもあるスロープから廊下を渡って本堂に行くことができました。トイレも通常よりは広めに作られていました。
次は、鶴来まち歩きの拠点となる「横町うらら館」180年前に建てられた江戸時代の商家をそのまま使っているにも関わらず
きれいなバリアフリートイレが整備されています。
ここでは、石のことが学べるゲームが視覚障がい者にも楽しめるか?でした。
面白い取組みだと思います。ゲームの前に白山のこと、手取川のこと、様々な種類の岩石のことなどの解説があるとさらに面白いと思いました。先日訪問した鹿児島県桜島の取組みは参考になると思います。
昼食後はほうらい祭りの時はどこの家庭でも作るという鶴来の伝統食「笹寿司」作りを体験しました。
教えてもらいながら、わずか10分程度で箱に詰めて持ち帰ることができます。
店内は座敷が中心で椅子テーブルは数席ですが、道路を挟んだ向かいにはバリアフリートイレもあり、車いすでも食事、体験を楽しむことができます。
さらに、この笹寿司作り体験は出張してくれるので椅子テーブルの会場を用意すれば、高齢者施設や障害者団体の旅行にも提供することができますよね。
次に訪れたのは全国に三千社もある白山神社の総本宮「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」
表参道からは、なだらかな階段を上がり最後は急な階段が控えています。
しかし、北参道は境内のすぐ近くに大きな駐車場があり平坦なルートでお参りができます。
駐車場からは「♿車イス用通路」という看板の表示も整備されています。
この神社も隣りの参集殿のスロープ、エレベーターで拝殿の中まで移動することができ、きれいなバリアフリートイレがありました。
わずか1時間ほどの滞在でしたが、その間にも金沢市内のデイサービス2ヶ所の施設から車いすや杖を使用する多くの高齢者がスタッフの方と一緒にお参りされていました。
金沢市内から20km、30分ほどで行けるバリアフリーな神社は金沢市内の高齢者施設の定番おでかけコースなのかもしれません。
初日最後に訪れたのは加賀獅子頭の制作、修理をされている「知田工房」
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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