江東区 パナマ運河を体験できる江戸観光クルーズ!

観光庁「看板商品創出事業」で、江東区の水運MaaS(Mobility as a Service)事業をお手伝いしています。

本日(11/20)、越中島公園乗船場〜番所橋乗船場までを同行し、ユニバーサルツーリズム視点で観光クルーズを視察しました。


(乗船場に停泊する「三浦屋」さんの観光クルーズ船)

そして今日も東京トラベルパートナーズの旅介オンラインツアーが開催され、全国の高齢者施設から視聴されました。

乗船場まではスロープがあり車いすでアプローチできます。


前の乗船口、中ほどの乗船口いずれも潮の満ち引きによって高さは変動しますが、中に車いすを降ろせるスペースがあるので、手動車いすであればスタッフ数名のサポートで十分乗降が可能です。

船内も椅子が動かせるので、必要に応じて車いすを固定した状態のスペースが確保できます。

波のない穏やかな運河を巡る旅なので揺れはほとんどありません。

あとは、わざわざ乗ってみたいと思わせる観光としての魅力がこの運河クルーズにあるのか?です。


越中島公園のある晴海運河を出発するとすぐに墨田川に合流し、そこから隅田川上流に向かって、永代橋、墨田川大橋と橋を潜って船は進みます。

そして、隅田川大橋を抜けると

清州橋の向こう、真正面にドーン!と東京スカイツリーが現れます。

清州橋を過ぎたところで、右に曲がり新小名木川水門を抜けて小名木川を西に向かいます。

河岸の遊歩道が整備された小名木川沿いには途中桜の木も多く、春の運河クルーズはおススメですね。

低く架けられた橋の手前では船の屋根が電動で下がり、まるでテーマパークのアトラクションのような演出もあります。

そして、私が初めて参加して一番テンションが上がったのが

扇橋閘門(おうぎばしこうもん)です。

小名木川の東側の荒川と西側の墨田川、水位が異なる2つの大きな川を結ぶこの川の途中には、2つの水門を使って水位を上下させ移動する「パナマ運河」と同じ体験ができるのです。

今回は水位の高い西から入り、両方の水門が閉まるとわずか2分足らずでみるみるうちに2mも水位が下がりました。

壁の濃い色の部分が下がった部分です(残念ながら下がる前を撮り忘れていました)

そして船は旧中川の番所橋乗船場に到着し終了となります。

ここも少しのサポートがあれば十分車いすでの乗降が可能です。

結論、この辺りを流れる川や運河には今回のような船の乗船場はいくつもあり、川面から眺める「江戸今昔物語」は国内外にもっと知ってもらいたい東京の観光素材の1つでした!

高齢者施設、特別支援学校など団体には、近くにバリアフリートイレがあり、バスやバンが停められる乗下船場所を決めて、バリアフリー江戸クルーズを提案すると春から秋にかけての日帰り旅行として喜んでいただけるプログラムになるはずです。

下記は9/15、江東区内の乗船場を視察した時の様子です。

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渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。