滝上町 ①和ハッカ(香り)で取組むユニバーサルツーリズム

7月7日(火)〜8日(水)、北海道滝上町の視覚障がい者向けプログラムFAMツアーに参加してきました。

私と滝上町とのご縁は、4年前「オホーツクユニバーサルツーリズムセンター滝上」の開設に合わせて関係者の皆さまと都内で情報交換した時からです。

開設当初から町の名産品「ハッカ(香り)」を軸に、視覚障がい者向けプログラムに取り組むとお聞きし、一度行ってみたいと思ったことを思い出します。

今回は滝上町が北海道観光機構のユニバーサルツーリズム推進の補助金を活用して実施するFAMツアーに当事者+有識者招聘の1人として、長年視覚障がい者向けツアーを運営してきた経験を持つ私にもお声かけいただきました。

北海道は何度か添乗で訪れましたが、滝上町は4年前に初めて知った町です。

広そうな町だなと思って調べたら、滝上町(766.89 km²)、東京23区全体(約627 km²)、やはり広い町でした。

ご一緒した視覚障がい者当事者モニターは、国立民族学博物館の広瀬浩二郎教授と日本視覚障害者団体連合の三宅隆常務理事のお二方。

広瀬さんとは2000年に開催されたシドニーパラリンピックツアーからのご縁で、2021年にはJICAパレスチナ訪日ユニバーサルツーリズム研修に協力いただきました。

初対面だと思った三宅さんも2015年に実施したさいたま市の鉄道博物館夜間貸切ナイトミュージアムに参加されていたことがわかりました。(全国から30人の視覚障がい者に参加いただいたイベントで、広瀬さんも参加しています)

鉄道好きの三宅さんは、北海道新幹線で函館新北斗駅に入りそこからバスで札幌に前泊され滝上町入りされ、私と広瀬さんは羽田空港からオホーツク紋別空港にやってきました。


地図だけ見ると北海道の東側はアクセスが大変そうに感じますが、羽田発10:35というのは多くの地方空港から羽田経由で訪れることができるのです。

12:20、定刻に紋別空港に到着した後は空港から約10分、紋別港の海洋交流館のフードコートで軽食をとりました。

今日は定休日でしたが、ラーメンや丼を提供する店舗もあります。

そしてここは冬の流氷砕氷船で有名な「ガリンコ号クルーズ」の乗船場でもあります。

夏の時期も、クジラ・イルカウォッチング、ホタテ漁ウォッチング、花火、星空、縁結びクルーズと様々な企画が用意されていました。

食後、約30㎞移動して滝上町へ。R273の途中には6.5kmの直線が続く北海道らしい景色も。

町に入り、最初に向かったのは公設民営スーパーの「たきのうえ市場」、ここではカフェPOUSSIN(プッサン)の冨山洋子さんによる、「たきのうえノンアルモヒート作り」を体験しました。

朝摘みのフレッシュミントの葉をコップいっぱいに入れたら、レモン、ハチミツ、砂糖を加えてすりこ木で潰し、そこに炭酸水を入れて完成です。

ミントの爽やかな香りと味がスーッと鼻と喉をぬけていきました。

ここで観光協会の吉田事務局長から、滝上町のハッカの歴史やミントのことを解説いただきました。

小さい頃食べたハッカ飴くらいしか浮かばない私は、英語でミント、日本語で薄荷(ハッカ)ということも初めて知りました。

オホーツク地域の和ハッカは明治後期から100年以上の歴史があり、最盛期には世界の7割のシェアがあったというから驚きです。

ノンアルモヒートを飲んだ後は、実際に和ハッカ農家の畑を訪れました。

現在このような畑が町内にいくつかあり6ha弱の面積で栽培されているとのことでした。

ハッカの栽培のお話を聞きながら、葉を摘んで香りを楽しむ。とても楽しく面白い体験でした。

その後、16時すぎに町内の「ホテル渓谷」に移動しチェックイン。童話村のまちづくりをすすめる滝上町ではホテルも童話の中のような建物です。

ホテルのスタッフも研修を受講されているということで、視覚障がい者ゲストの手引きも慣れておられました。

チェックイン後、17時からはホテル自慢のラジウム泉のお風呂と和ハッカのロウリュウサウナへ。

北海道で推進するユニバーサルツーリズムの中に、一部のホテルですが足腰が不安な高齢者や障がい者、視覚障がい者等少しのサポートがあればお風呂を楽しめるという方向けの「三助」というお風呂サポートがあり、ホテル渓谷では研修を受けたスタッフが対応してくれました。

ホテルスタッフであり、熱波師として人気の見上さんのロウリュウを体感いただきました。

19時からは滝上町清原町長、滝上町観光協会大原会長も交えて、1日目の体験を振り返り意見交換の懇親会が用意されました。

熱波師からホテルスタッフに戻った見上さんの食事の位置の説明はとてもスマートでした。

初日の様子は、取材に入ったHBC北海道放送のニュースで紹介されました。

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