6月17日(火)、福岡タワーにてスタッフ向けのユニバーサルツーリズム研修が実施されました。
参加された8名の若いスタッフは「ユニバーサルツーリズム」という言葉を聞いたのは今回が初めてとのこと。
なので、ユニバーサルツーリズムを知ってもらう機会にしましょうと60分画像、動画を交えてお話しました。
日本の観光業を支え、たくさん旅行にも行かれた団塊の世代が全員75才以上に入り、健康上の理由等で徐々に旅行から離れていく。
現在開催中の万博ではどんな取組みが行われているか。
福岡タワーはバリアフリーで配慮が必要な観光客もストレスなく見学ができる、しかしここまでのアクセスはどうでしょうか?
博多駅から7kmほどの距離で、近くに地下鉄の駅もないため公共交通はバスだけとなります。
しかし、このバスもじつは楽しめる移動手段なのですよ!と伝えました。
博多駅からバスに乗車すると、途中から高速道路の料金所を通過し海沿いの高速を数キロ走ります。
車窓からは港に停泊する大型クルーズ客船や、海側からの博多の街が見えるのです。
路線バスが高速走るのは、皆さん当たり前になってるかもしれませんが全国的には珍しいとスタッフにもお伝えしました。
私が訪れた際にはアジアからの観光客親子を目にしました。お母さんが車いすに乗り、息子さんが押しながら見学していました。
福岡空港には「しょうがい者・こうれい者観光案内所」があり車いすやベビーカーを貸出ししています。
先日、ここを運営する団体の代表の話をお聞きし、現在車いすの貸出しの6割はアジア圏からの観光客とのことで、アジアからの「親孝行旅行」が増加しているようです。
まさに福岡タワーで目の当たりにしました。
60分話し終えた後、数名に感想を聞きました。
私が紹介した視覚障がい者自動車運転ツアーの動画を観て
男性スタッフの1人から
「福岡タワーで実施している超ウルトラ階段のぼり大会(577段)で、視覚障がい者のサポートをしたら参加いただけるのではないか」
〈超ウルトラ階段のぼり大会〉
素晴らしい!!!60分の話を聞いてコレをイメージしてもらえたら研修やった甲斐あり!です。
もし、具体的に動かれるようならいくらでもアドバイスしますよ!とお伝えして研修を終えました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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