6月8日(日)、広島県福山市「iti SETOUCHI tovio」にて(一社)広島県観光連盟(HIT)主催の第1回ユニバーサルツーリズムワークショップひろしまが開催されました。
前日、前々日と大阪&姫路でご一緒した車椅子トラベラー三代達也さんは姫路から福山まで移動して基調講演(お疲れさまです)、私は2週間ほど前に観光連盟さんからお誘いを受けたのでオンラインで聴講、参加させていただきました。
(スクリーンのヒゲボウズ、わかりますか?)
冒頭、主催者の観光連盟の説明では広島県では昨年からユニバーサルツーリズムに着手し、県内でもノーマライゼーションのまちづくりとして先進的に取組みが進む「鞆の浦」をフォーカスして第1歩を踏み出したとのこと。
〈広島県観光連盟ユニバーサルツーリズムサイト〉
他県の先進的な事例として
・長野県の山や自然を観光するユニバーサルフィールド
・鹿児島県の砂蒸し風呂のバリアフリー対応
を紹介されました。
(沖縄から来た三代さんはちょっとショック・・・)
〈ノーマライゼーションのまちづくり「鞆の浦」〉
福山市で地域おこし協力隊としても活動するリハノワの川村由実子さんを中心に今回のワークショップが運営されました。
鞆の浦、古くは瀬戸内海を交易で往来する船の潮待ちの港として栄え古い町並みが残る情緒ある観光地です。私自身、生まれたのが2つ隣りの三原市で瀬戸内海の中でも、島が並ぶ景色を望める三原、尾道、福山が一番好きな場所なんです。
三代さんの基調講演では、自身の経験をもとにバイク事故で頸髄損傷(首から下は動かない)となってからリハビリ、初めての海外旅行で受けた衝撃的で最高のバリアフリー対応の話や、スペインの世界一インクルーシブなホテルの話などをされました。
これからユニバーサルツーリズムを動き出そう!という地域では、具体的なハード整備の話や、具体的な接遇の話より、「首から下が動かない私が世界一周しました!」
を聞いて、広島県内なら大丈夫!と参加者(特に観光関係者)が感じてもらうことが重要なので、すごく響いたのではと思いました。
休憩を挟んで、会場は会場、オンラインはオンラインでワークショップを行いました。
・これまで訪れた観光地での感動体験や旅の魅力
・福祉視点に立ってみた時の観光地
・あったら嬉しいサポートやサービス
(正確に記憶しておらず、修正が必要な際はいつでもご連絡ください)
私はオンラインで理学療法士の方、岡山在住の車いすユーザーの方と3人でいろいろとお話しました。
その中でも私が一番ショックを受けた事
年に1回は海外旅行、その他に国内旅行にも出かけるという旅好き車いすユーザーさん、電動車いすを使用し、ご家族と旅行をされているとのことでした。
私「全国に今は約60団体くらい高齢者・障がい者の旅行相談窓口があって、人的サポートや車いす・ベビーカーの貸出し、地域によっては温泉の入浴介助とかもやられているんですが、ご存知ですか?」
車いすユーザーさん「え〜、そんなサポートあるんですか!初めて知りました!」
私「(ガ――――ン!)
前日(6/7)に三代さんも登壇した日本ユニバーサルツーリズム推進ネットワークのこと
日本バリアフリー観光推進機構のことなどをお伝えしたところ、「今日参加して一番の収穫!」とよろこんでいただきました。
・温泉入浴も家族と行っても入った事がないと言われたので、是非温泉も入りに行ってください!
・ディズニーランドには行きたいけど家族が興味なくてと言われたので、東京行って同行サポートを依頼してご本人だけディズニーランド、ご家族は浅草でもどこでも行ってもらってください!
とお伝えしました。
これからユニバーサルツーリズムを推進する広島県も、すでに全国で取組まれている地域も、必要とする方々にまだまだ情報が届いていない、どうやったら届くか?をさらにギアを入れて考えていければ良いと感じた貴重なワークショップでした。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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