5月14日(火)、熱海のコミュニティFM「FM熱海湯河原」にゲストで呼ばれ行ってきました。
介護付き有料老人ホーム「ぽっかぽか熱海館」を経営する里見さん(左)からお誘いを受けたのですが、里見さんのもう一つの顔は「長崎県ユニバーサルツーリズムセンター」の代表です。
全国でユニバーサルツーリズムを推進されている団体の1つで、数年前から懇意にさせてもらっている仲なのでお誘いには「ハイ!」か「YES!」しかありません。
そんなご縁で、昨年2月に長崎ユニバーサルツーリズム広報誌「サキとタマのまちあるき」創刊の際には、20年前に東京からご案内したバリアフリー団体旅行の思い出を寄稿させていただきました。
熱海駅の隣り「来宮駅」から近いスタジオですが、早めに着いたので熱海のまちを歩くことにしました。
駅からビーチまでの高低差は約80m、坂の商店街からさらに急坂と裏路地の階段を下ります。
今の熱海は一昔前の「オッサン中心団体バス旅行」から「新幹線&マイカー個人旅行」に大きく観光地が変化していて、平日の昼間でも若者のグループやカップル、女子旅らしき観光客も多く目にしました。以前は団体旅行向けだった大型ホテル6軒が個人や家族、グループ旅行に人気の伊藤園ホテルズになっていることも、改めて時代の変化を感じた次第です。
さらに海岸沿いでは、ホテルの建て直しなのか改修か工事中の建物もありました。
ターゲットが個人にシフトし、さらに大規模改修や新たなホテルが建築されると必ずバリアフリーに配慮された施設に生まれ変わります。
一方で一度でも熱海を訪れた方は熱海の坂は大きなバリアだという印象のはずです。
だからこそ、観光地としてのユニバーサルツーリズム受入れ整備がPRになるし、他の観光地との差別化につながるのです。
兵庫県、新神戸駅からすぐ近くに「布引ハーブ園」という熱海の坂道より急な山の斜面の施設がありますが、ここでは電動アシスト車いすを貸出して、誰もが楽しめるハーブ園になっています。
〈神戸・布引ハーブ園視察の様子〉
じつは、現在は伊藤園ホテルズの宿「熱海館」は、20年ほど前は介護事業を運営する会社が経営していてヘルパー2級の資格を持つスタッフによる温泉入浴介助サービスがありました。
当時バリアフリーツアーを企画・販売・運営していた私の部署では、熱海の花火に合わせて温泉入浴介助サービス付きバリアフリールームの宿泊プランを販売していましたが、企画をすれば必ず売り切れ必須の大人気プランでした。
現在、全国でいくつかの温泉地で入浴介助サービスがあり人気のサービスになりつつあります。
上諏訪温泉ではユニバーサルツーリズムの取組みがコロナ禍で落ちた来訪者の回復に寄与しているという諏訪湖温泉旅館組合発表の記事も地元紙に掲載されていました。
(長野日報 2024年4月27日)
東京から新幹線でわずか50分、駅からホテルへのアクセスもタクシー等で数分、1軒でも温泉入浴介助サービスを構築できたら、熱海ユニバーサルツーリズムブランドとして昭和、平成と熱海を訪れた世代が孫と一緒に3世代、4世代旅行で訪れることができるのではないでしょうか。
ラジオ収録でも、最後は「旅をあきらめさせない・夢をあきらめさせない熱海へ!」と語りました。
番組放送は5月26日(日)18:00〜「ぽっかとホタルの幸せになぁれ」、下記のアプリで全国から視聴できるようです。
〈Radimo〉
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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