高知県 釣りのまち須崎から四国カルストへ

11/10(金)、モニター2日目は高知駅から西に電車で40分、須崎市からスタートしました。

(2016年ゆるキャラグランプリ1位の「しんじょう君」)

JR須崎駅にはエレベーターはありませんが、ホーム端のスロープから線路を渡って移動ができます。

駅から600m、江戸時代の商家をコミュニティスペースとして活用しているまちかどギャラリーから「ロイロイまち歩き」がスタートします。

ガイドさんの案内で「しんじょう君」を探しながら裏路地を巡るプログラムは、車いすでも楽しめます。

全国の観光地で用意されている「まち歩きコース」、車いすでも安全に巡れるルートを調べて、バリアフリートイレの場所を記載すると既存のマップが「バリアフリーまち歩きマップ」になります。

2023年11月9日、この須崎市では「釣りバカシティ」宣言式が行われました。


「誰もが釣りを楽しめるまち」まさにユニバーサル釣ーりズムじゃないでしょうか。

じつは須崎市では2年前に観光庁の事業で、「釣り筏」を須崎市観光協会の協力のもと車いすユーチューバーの眠梨桜さんに体験してもらっているユニバーサルツーリズムに理解のあるまちなのです。

今後高齢者、障がい者も参加できる釣り大会や体験プログラムなど計画されているとのこと。

(高知県バリアフリー観光情報サイト)

その後、昼食は釣り筏もある浦ノ内湾に浮かぶ食事処へ

干潮時は水位が低くなるためスロープが急になります。干潮時で雨も降っていたため、安全のために車いすにタオルをかけて、前と後ろ3人でスロープを下りました。

スロープが急だから車いすは無理!ではなく、どうやったら安全にご案内できるかを考えると受入れ可能な観光地はもっと増えますよね。

お店のトイレはバリアフリー対応ではないので、食事の前後で近くのカヌー体験場のトイレをご案内します。

特に食事施設は店舗にバリアフリートイレがない場合が多いので、点で対応を考えるのではなく地域「面」で考えると選択肢は広がります。

貝尽くしの料理はしゃぶしゃぶや焼き貝で楽しめます。

食後は、海抜0mから海抜1355mに向かって移動。途中奥四万十エリアの津野町高野の「高野廻り舞台」を見学しました。

かつて土佐の山間部の民衆娯楽としてさかんに行われていた農村歌舞伎、現在は4年に1度開催されるとのことです。人力で廻る舞台は国の重要有形民俗文化財に指定されています。

脇の駐車場にはきれいに整備されたバリアフリートイレもあります。

全国の祭りやイベントなどはトイレ(バリアフリートイレレンタル)や車いすの動線(若者たちのサポートなど)、観覧席を確保できれば「自分が行くと迷惑になるから」と思われている地域の高齢者や障がい者も参加できるバリアフリーイベントになるはずです。

その後、四国カルスト1355m29cmに位置するホテル「星ふるビレッジTENGU」へ

屋外にも屋内にも高知県と愛媛県の県境があるバリアフリーなホテルです。

施設のバリアフリー情報は「高知のバリアフリー観光」サイトに掲載されています、タップしてご参照ください。

晴れたら屋外で、雨でもホテル内にプラネタリウムがあり天狗高原の星空を観賞することができます。




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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。