最終日の3日目は松江しんじ湖温泉から境港へ、9時からの境漁港見学ツアーに間にあうように移動します。
2022年9月にオープンした「境港おさかなパーク」をまずは見学。
漁港や競りの様子などは、ユニバーサルツーリズム、訪日に限らず観光で行ってみたい素材の1つですが、古い施設が多くトイレや段差等のハード面がネックになるケースが多く選択肢から外れることがあります。
新しい施設は、車いす用駐車場、スロープ、トイレ、いずれも「誰もが」楽しめる漁港になっています。
5:30頃に来れば、窓越しに競りの様子を見ることができ、エレベーターで2階に上がると上からも見学できます。
そして表に出れば、漁からもどってきたばかりの漁船から水揚げされている様子を間近で見学することができます。
このような漁港は他にもあると思いますが、ユニバーサルツーリズム✕漁港と条件を絞っていくと全国でも限られた価値ある観光素材ではないでしょうか。
すぐ隣には直売センターがあり、朝揚がったばかりの新鮮な海産物を購入できます。
その後、ミシュラン「グリーン・ガイド・ジャポン」で3つ星評価で、訪日客にもシニアにも人気の足立美術館へ。
多くの高齢者も訪れる美術館では、車いすの貸出しもあります。
大きな博物館、美術館等の屋内施設は順路に沿って見学するとかなり「長い距離を歩く」ことになり、足腰が不安なシニア層に向けた「長い距離を歩かない」工夫は誘客のヒントになります。
車いすの貸出しはもちろんですが、座って休めるポイントをたくさん作るのも工夫の1つです。
ここで2泊3日 訪日✕ユニバーサルツーリズム 山陰モニターツアーは終了しました。
なぜ中国運輸局の事業で私たちが広島でも岡山でもなく、山陰を提案したか?
島根には長年バリアフリー観光の推進に取組まれている松江/山陰バリアフリーツアーセンターがあり
この秋10周年を迎えるバリアフリー観光情報誌「てくてく日和山陰」のことを知っていたからです。
おかげで、初めて提案するエリアでも安心して企画提案できました。
11月28日(月)には、今回の事業を通じた「訪日ユニバーサルツーリズムセミナー」が松江で開催されます。オンライン視聴も可能なので是非参加ください。
申込みは申込みフォームからお願いします。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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