昨日訪問したCaritas Polskaスタッフからの情報をもとに、ルブリン市内の障がいのある避難者のための受入れ施設に向かった。
ここはウクライナから避難した際の一時的な滞在施設で、様々な情報や支援を得て長期間避難できるところへ移動されるようだ。
高齢者や障がい者は、ウクライナに戻った後も場所によっては、攻撃で生じた多くのバリアの中で生活する可能性があり、帰国後もJINRIKIを活用してもらいたいと、今回は5台寄付した。
次に向かったのは、ルブリンから東に約100kmポーランドの東端、国境の村「ドロフスク」の避難所。
国境の出入国管理所では、手前3kmくらいからウクライナに戻るための荷物をたくさん積んだ乗用車、ウクライナへの物流トラックの長蛇の列。
ウクライナに戻る人が増えていることを目の当たりにし、物資を届けるためのハードルもよくわかった。
昨日Caritas Polskaから得た情報で訪れた国境から3kmほどの社会福祉センター、敷地内に一時避難所が設置されているということだったが、すでにそこは閉鎖されていて通常に戻っていた。
次に、国境手前30kmの街ヘウムの元ショッピングセンターの避難所に移動。
まったく人の気配がなく、中にいたスタッフに確認すると現在避難者は20人ほどしかおらず、高齢者、障がい者はいないとのこと。
ロシア侵攻から3ヶ月が経ち、避難、避難所の状況は刻々と変わっていることがよくわかった。
支援の方法もその変化に対応する必要がある。
次に、鉄道で国境を越えた時の最初の駅「ヘウム駅」に向かった。
駅のすぐ脇にもCaritas Polskaの情報センターが設置されていた。
ホームへの移動は階段しかないが、ホームの端には階段を回避できるルートがあった。
このような路面での移動にJINRIKIが役立つはず。
駅の構内には、車いすが数台用意されていたので、JINRIKIの使い方を実演する。
私と中村さんで、階段での活用方法もデモをすると周囲のスタッフにも駅構内におけるJINRIKI活用の有効性が伝わった。
5台寄贈して、駅を後にした。
1日の活動を終えて、ルブリンまで戻る。
明日は首都ワルシャワに向かう。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
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