今日は暑くなりそうです、熊谷や高崎は30℃を越えるとか。
ならば早朝出発するしかありません、5:15にホテルを出発しました。
小田井宿までは北上し、追分宿からは高崎と上越市を結ぶ国道18号沿いに東に向かいます。
ここまでのように宿場の風情を残すところは少なくなり、沓掛宿のように人が住んでる表札に「本陣 土屋」(奥の家は土屋さんが住んでました)とあったり、観光客であふれる軽井沢宿はなんとかホテルに道標があったので助かりました。
おしゃれな店が並ぶ軽井沢、早朝だというのにパン屋やカフェに並ぶ人もこれまたおしゃれ。
軽井沢宿を過ぎると長野から群馬へ、一気に180以上のカーブがある国道18号「碓氷峠」を下ります。
この峠は、20年以上前に当時乗っていたYAMAHAビラーゴ400ccで、川口の実家から能登半島の輪島まで1日で行った時に通って以来です。
(私にもこんな時があったんです。)
幸い多くのトラック、車、バイクは今は18号バイパスで碓氷峠を抜けるので、のんびりカブでも後ろを気にすることなく下れました。
峠を下ると横川、碓井の関所跡があり、旧中山道沿いには有名な峠の釜めし「おぎのや」さんの発祥の地がありました。バイパス沿いの大きなお店は何度か立ち寄った経験ありますが、ここは初めてです。
ここから高崎まではバイパス通るとほぼ高速、できるだけ旧中山道を走りました。
高崎宿には本陣・脇本陣という宿場にあるはずの宿泊施設はなかったようで「本陣跡」の道標もなく、雰囲気を残す「山田屋」(旧山源漆器店)でパシャリ。
このあたりからは宿場に入っても面影を残す建物はほぼなく、道標だけが頼りです。
高崎からは東京と新潟を結ぶ国道17号を南下します。
9:45、気温がぐんぐん上がってきたので、道端の木陰とベンチで一休み。目の前の饅頭屋さんの「かしわ餅あります」の札に目が留まり、今日は5月5日端午の節句ということでパクリ。
新町宿(高崎市)を過ぎるといよいよ我が「翔んで埼玉県」に帰って参りました!
11:00、深谷宿を過ぎたところで早めの昼食。本来ならソウルフードの「山田うどん」で〆たいところですが見当たらず「ゆで太郎」で蕎麦とから揚げ丼ミニのセット。揚げたてのから揚げとちくわ天が美味い!
鴻巣宿まで来ると残り30kmを切り、勝手知ったるほぼ庭です。
駅前の交差点にある道標をパシャリとやっていると、ランニング中のパイセンが
「これから行くの?さいたまナンバーだから」とカブに大荷物を見て声をかけてこられました。
「いえ、京都の三条大橋から戻ってるんですよ、間もなく帰宅です。ていうか九州の新門司港からずーっとコイツで11日目です。」
「え〜っ!本当に?いいことやってんなぁ」
今も250ccのバイクに乗っていて、以前は北海道、九州とツーリングしてたようで、しばしバイク談義。
最後は「また見かけたら声かけてね、最後まで気を付けて」と走って行かれました。
今回の旅では何度も宿場に入ってから、本陣や道標の場所を地元の方に尋ねながら確認してきました。
その都度、すぐにこんな会話が弾みました。黄色いカブに黄色い大荷物に皆さん興味津々、おかげで気軽に話してくださり、コイツに助けられました。
そして、13:50大宮宿に到着です!
大宮には道標もないとネットには書いてあったのですが、信号待ちで止まった最近できた駅前の商業ビルの前で、たまたま見つけて慌ててパシャリ。
大宮宿の中心は、お隣さいたま新都心駅に近い武蔵国一宮「大宮氷川神社」の一の鳥居付近だったようです。
本日の走行距離:166km
〈全行程〉
総走行距離:1,477km
総ガソリン量:34.91リットル
総ガソリン代:4,266円
平均燃費:59.29km/リットル
バイクもないのに「月刊オートバイ」のツーリング記事や、ツーリング雑誌の「月刊OUTRIDER」を地理の日本地図片手に何度も読み返しながら妄想だけを膨らませていた中学、高校時代。
400㏄のバイクを持っても、のんびりツーリングができる余力(時間、お金、気持ち)がなく行くことだけが目的になっていた若いころ。
やっと中学生の頃にあこがれていた旅を実現できる年になりました。
とはいえオヤジになると途中事故ったら、故障したら、体力はあるかなど、余計な心配は若いころより浮かんでしまいます。
それがいざ出発したら、11日間一度ももうやめてバイク置いて帰りたいとはならなかったんです。
1日の距離を概ね200kmと決め、早い宿入りでゆっくり休めたのが良かったのでしょう。
毎日毎日気持ち・体力はリセットされ、ワクワクしながら朝スタートできたのは想定外で不思議な気分でした。
今月55才を迎えるヒゲボウズオヤジ、これからもオフィス・フチのモットー
『旅をあきらめない・夢をあきらめない』
でやっていきます!
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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