4月18日(木)大阪・梅田にて公益社団法人2025年日本国際博覧会協会及び一般社団法人関西イノベーションセンター共催の第2回「第1回TEAM EXPO 2025 介護・福祉(高齢者・障がい者)テーマセッション」が開催され参加してきました。
第1部の事業説明では、博覧会協会、関西イノベーションセンターによる取組みの説明の他、大阪パビリオンのご担当から現在建設中の大阪パビリオンの具体的な内容や、アクセシビリティに関する取組みなどを聞くことができました。
数年前からユニバーサルツーリズム推進の機運醸成は東京2020オリパラの後は2025大阪・関西万博と伝え続けてきたのでその動きが確認できて良い機会となりました。
(©officeFUCHI_2024)
第2部のトークセッションでは、福祉用具のレンタル等のニック株式会社の石丸社長(車いす当事者)、足漕ぎ車いす「COGY」の開発・販売等の株式会社TESSの鈴木社長、東北大学 脳科学者の瀧靖之先生によるトークセッションでした。
万博におけるユニバーサルツーリズムの必要性や、高齢者・障がい者等が旅で出かける意義など参考になるお話を聴くことができました。
瀧先生とは6年ほど前に、旅を通じて認知症予防を!というテーマで先生の監修のもと旅行を企画したことがあり、今回改めて「旅」の持つチカラを再確認できました。
ユニバーサルツーリズムはハード面のバリアフリー対応に限らず、旅行寿命の延伸、健康維持、認知症予防等ウェルネスツーリズムとも親和性が高いテーマです。
着型旅行商品造成の参考になれば幸いです。
第3部では、参加者全員がチームに分かれワークショップを行いました。
このテーマセッションでは、高齢や障がいが理由で
①万博に行きたいけど行けない人にはLIVE配信等のオンラインツアー、
②何らかのサポートがあれば行ける人には会場内での車いすサポート等を現在は議論していて、②について様々なアイデアや意見が出されました。
今後、会場内のアクセシビリティ、会場までのアクセスやシャトルバスの詳細が発表されたら、地方から訪れるための情報などがどこかで発信される必要があります。
1970年万博を訪れもう一度行きたいと願う高齢者、多くの生徒が修学旅行で訪れるはずですがそこには特別支援学校の生徒たちも含まれますし、ベビーカーを押す乳幼児連れの家族も行くでしょう。
このような方々は会場内でのサポートが整備されれば安心ですし、旅行を計画する際には交通、宿泊、飲食の情報が必要になります。
そしてこの情報整備やサポートの仕組みが万博後に国内外からの多様な観光客に対応できる観光地としてのレガシーとなる重要な取組みです。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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