今回も車いすユーザー1組、視覚障がい者1組、2組のモニターに協力いただきました。
車いすのサポートは、元HISのユニバーサルツーリズムデスク、現在はWheeLogでプロボノとして活動されている薄井さん、視覚障がい者モニターは日本視覚障害者ライフデザイン協会の代表をされている久保田さん。
竹芝港は数段の階段の脇にリフトを設置し、車いすユーザーはこれで乗降します。
岡田港では、最後に数段の階段が残り港の係員4名で抱えての乗降となります。
最後の階段がスロープになっていない理由は確認できていないので正確な解説はできませんが、ここが解消されると重さ100㎏超の電動車いすユーザーも大島を観光できますよね。
父島、母島はスロープなので、現時点では島によって異なることをご紹介しておきます。
島内の交通は、町営バス、レンタカー、タクシーがありますが、車いすのまま乗降可能なタクシーは唯一「花交通タクシー」で1台となるので、利用の際には予約が必須です。
この車両だと重たい電動車いすもそのまま乗れます。
最初に訪れたのは波浮港を見下ろす見晴台(バリアフリートイレあり)
ここからの景色を眺めてから港のほうに降りていき昭和レトロ感漂う港のまち並みを散策しました。
観光客で賑わうという雰囲気ではありませんが、古い建物を改装したカフェや昔ながらの商店で島のスイーツ「大島牛乳アイス」を食べたりとのんびり過ごせます。
まち並みを抜けると港の突端には、波浮港をうたった100年前に作られた曲「波浮の港」の歌碑と木槌で右からたたくとメロディーになるパイプがあります。
きれいに叩いても、残念ながら元音源を知らない・・・
その後、道路を開通するために削ったら出てきたという「地層大切断面」(通称バームクーヘン)は、視覚障がい者向けの触れるモデルなどあれば、伝わりやすかったかもしれません。
その後訪れた「椿花ガーデン」(バリアフリートイレあり)では、50,000坪の敷地に植えられた数百種類の椿の中でも早咲きの椿に触れることができました。
2〜3月には敷地一面が椿の花で包まれるそうです。
ロビーには社長所有の110年前(1913年)の蓄音機があり、希望すればレコードをかけていただけます。
16:33、この日の日の入りに合わせて訪れた「仲の原園地海岸」、厚い雲と水平線のわずかな間に沈む夕日を観賞することができました。
ここは、階段を下ると海に突き出た溶岩の上を歩くこともでき、火山を体感できる場所でもあります。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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