2月1日(水)横浜市ワークピア横浜にて、横浜観光コンベンションビューロー主催の令和4年度ユニバーサルツーリズムセミナーが賛助会員向けに実施されました。
2027年に横浜花博(国際園芸博覧会)を控える横浜市では、高齢者も障がい者も誰もが訪れる横浜に向けて2017年から市内宿泊施設のバリアフリー調査やバリアフリーモデルコースの策定、会員向けのセミナー等を行い、その情報を横浜観光バリアフリー情報として公開しています。
今年度は、観光庁が推進する「心のバリアフリー認定制度」の認定要件等の解説を交えたユニバーサルツーリズムセミナーを実施ということでお手伝いすることになりました。
自己紹介では、横浜市のユニバーサルツーリズム推進事業で私が携わったモデルコース策定、羽田空港からのアクセス動画の監修のことなどをお伝えしました。
ユニバーサルツーリズムの解説では、兵庫県が全国初の条例を制定に向けて動いていることや、実際のツアー画像、動画をご紹介しました。
心のバリアフリー認定制度では、観光庁のサイトで公開されている制度の解説動画や認定されているホテル、飲食店の取組みインタビュー動画をご覧いただきました。
飲食店では横浜中華街の「萬珍樓」が取材され紹介されており、市内事業者の方々にとっては身近に感じていただけたと思います。
認定数は着実に増え続けていて徐々に積極的な自治体とそうでない自治体との差が一目瞭然になりつつあることをお伝えしました。
数だけが重要ではありません、認定する事業者が増えると高齢者や障がい者が安心して選べる施設が増えることにつながり、認定を受けた事業者は受入れに積極的になるということが重要だと思います。
他地域、他施設の事例では、昨年10月に中国運輸局の訪日✕ユニバーサルツーリズム事業で在日外国人車いすユーザーとして海外に向けて日本のユニバーサルツーリズムを発信しているジョシュアさんと訪れた島根県の石見銀山、松江しんじ湖温泉「なにわ一水」さんをご紹介しました。
右下の画像は、座面の高い電動車いすを使用するジョシュアさんにはテーブルに並ぶ食事が低くなってしまうため、従業員の方がお盆を重ねて食事の位置を高く準備してくれていたさりげない「心のバリアフリー」の取組みです。
二部の体験研修では、観光地や宿泊施設における車いすの基本サポート、視覚障がい者(アイマスク)の手引き方法を体験いただきました。
このような体験は地域の福祉団体の協力で全国どこでも実施することは可能ですが、観光における実際のシーンに置き換えて解説することで参加者が自分事として学んでいただけます。
2027年の花博には、国内外から高齢者も障がい者も誰もが安心で楽しめる国際観光都市横浜になっていることをお伝えしてセミナーを終えました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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