4日目(1/28)は京都のホテルから出発しました。ホテル出発から地元京都でバリアフリー旅行歴42年のスペシャリスト、夢ツーリストきたみの北見さんにバスに同乗いただき京都市のユニバーサルツーリズムの取組みの解説を聞きながら清水寺へ。
清水寺のバス駐車場から車いすを使って坂を押す体験をしてもらいました。
仁王門の階段の前からは、脇の車いすルートに移動し「JINRIKI」(車いすけん引装置)を装着してどれだけ楽に坂を上がれるかを体感してもらいます。
「JINRIKI」は、一昨年のオンライン研修の際に解説していたので皆さん覚えていて、「いつ見せてくれるんだ?体験できるんだ?」と昨日のバスの中でも話題になったほど関心が高かったツールです。
昨夜の雪で足場が悪い急な坂も安全に移動できることを確認してもらいました。
参拝客が多い境内はJINRIKIを外し車いすルートを移動してもらいました。
大規模な整備ではなくても歴史的建造物をアクセシブルにできることを感じてもらい、パレスチナの遺跡観光に汎用できることがないか考えてもらうためです。
来日後は毎日雨と雪の中での研修でしたが、昨夜降った雪のおかげで「雪の清水寺」という貴重な思い出を持って帰ってもらうことができました。
午後は嵐山に移動し、まずは駐車場で北見さんが長年の経験の中で使われてきた秘密兵器をいくつか紹介いただきました。
今ほどハード面のバリアフリーが整備されていなかった時代からバリアフリー観光に取り組まれてきただけあって、様々な工夫を駆使してバリアを克服してこられたことを目の当たりしました。
研修員の皆さんも興味深々で、今のパレスチナなら何ができるか?を考えるきっかけになったはずです。
渡月橋、竹林の小径、天龍寺と移動し
天龍寺のバリア(階段等)の見える化、車いすルートマップなどを解説し
ロープ(紐)を使って、玉砂利の庭園を車いすでも移動しやすくできる工夫の体験などをしました。
一昨年のオンライン研修、今回の関西での各センターでの解説を受けて、まさに実践の1日となりました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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