今日(12/7)は、1人でユニバーサルツーリズム視点の桜島旅に向かいます。
初桜島なので個人旅行の観光客視点でもじっくり行きたいと思います。
鹿児島中央駅近くのホテルからなので、8:45分のバリアフリー船出航から逆算して、駅から市電で行くことに。市電は昨日体験しているので、車いすでも十分移動できることがわかりました。
この写真からも市電やバスの稼働数の多さがわかると思います、市民の足なんですね。
「鹿児島中央駅」電停から「鹿児島駅」行きに乗り、8駅「水族館口」電停で降りてそこから約600m
桜島フェリーターミナルにはバリアフリー船が待っていました。
バリアフリー船かどうかは、桜島フェリーの「バリアフリー船時刻表」サイトで事前に確認することができます。
もちろんターミナルはバリアフリー。
乗船口での表示。ピクトや英語で一言添えてあるのは、訪日客も多いからでしょう。
ユニバーサルツーリズムは国内の障がい者・高齢者だけの対応ではないんですよね。
鹿児島市には「かごしまクルーズターミナル」がありクルーズ船寄港地全国第8位(2019年)です、そして大型クルーズ船内はバリアフリーが整備されているので、車いすを使用する高齢者・障がい者も多く利用しています。
なので、大型クルーズ船が寄港する港、その周辺の観光地は訪日✕ユニバーサルツーリズム対応が必要ですし、対応すると他の港との差別化にもつながります。
ましてや、寄港する直前に目の前で噴火する桜島を見て、そこに普通に観光で行けるとなったら誰もが行きたいですよね。
私の前を歩く杖のお母さん、もちろんエレベーターを使われてました。
乗船時間わずか15分、市電170円、フェリー片道200円、370円で桜島に到着です。
桜島に到着したら、フェリーターミナル前から出発する主要観光地を周遊する「サクラジマアイランドビューバス」1日券500円がおススメです。
1周55分、30分おきに次のバスが来るので行きたい観光地で降りて観光・撮影を終えたころに次のバスに乗ることができます。
大型バス、小型バス、いずれも車いすで乗車できますが1台固定のタイプなのでご注意を!
9:30に桜島港を出発する1便に乗ってみました。
一般の観光客が桜島で一番高いところまで上がることができる「湯之平展望所」
建物内もエレベーターがあり、展望台からのこの絶景を車いす使用者でも味わえます。
ここでバスは約10分停車してくれるので、記念撮影をしたら降りたバスに乗って次に移動できます。
(他のバス停は乗降車のみなので、観光客の気持ちに配慮したサービスですね)
私はこれで一旦港に戻り、またすぐにバスに乗りました。
1周してみて①桜島港 ②火の島めぐみ館(道の駅) ③レインボー桜島(国民宿舎・日帰り温泉) ④ビジターセンター(足湯)この4つのバス停が比較的近い場所に集中していることがわかったので、次は港から②の道の駅で降りました。
なるほど、お買い物もできて、ここでランチという選択肢もありますね。
道の駅からゆるやかな坂を下り④ビジターセンターまで約600m
ビジターセンター横の「桜島溶岩なぎさ公園」には錦江湾を望みながら入れる「足湯」があります。
ここも車いすでも足湯を楽しめる配慮がありました。
その近くには「海づり公園」
係のおじさんも「車いすでも問題ないよ〜」とのことなので
昔は釣りが趣味だったおじいちゃん連れて来て楽しむのも良いかもしれません。
バリアフリー観光の中で、「釣り」は車いす使用者だけではなく、視覚障がい者にも大人気のプログラムの1つです。
竿の貸出しもしてますから、「手ぶらで桜島バリアフリー釣り体験」ご案内できますね。
ビジターセンター内はバリアフリーなので、桜島の形や大きな桜島大根の形・重さを触れて見学するタッチツアープログラムを新たに作ると視覚障がい者にもThe桜島を体感してもらえます。
11:30には一通り見学できたので、すぐ隣の③レインボー桜島(国民宿舎)に隣接する「桜島マグマ温泉」でも入って帰ろうかと思ったら水曜日は午前清掃作業で13:00オープン、残念!
※ここにはバリアフリー貸切湯もあるそうです。
さすがに1時間半待つのはと温泉をあきらめて港に向かっている途中に、道の駅で昼食にするか?鹿児島に戻ってからにするか?ほかにあまり飲食店はなさそうだし・・・
そうだ!天気がよいのでピクニックにしよう!
バスで移動中に、レインボー桜島の道路を挟んだ向かいにあるA・COOP(スーパー)を確認していたので、スーパーで買い出しをしてまた公園に戻り
前は錦江湾、バックに桜島という絶景のロケーションで、鳥刺し、カンパチ、タコぶつ、となるとドリンクはウーロン茶というわけにもいかず、アサヒに協力してもらいました。
団体旅行=食事処を予約、というイメージがありますが訪問先の立地条件によってはこんなランチも十分提案できますね。
旅行会社時代の私は、自分が楽しいと思う旅を行程に入れたくなる性格なので「視覚障がい者と巡る四国八十八ヶ所お遍路の旅」でも、ツアー中に居酒屋、セルフさぬきうどん、カツオのたたき作り、BBQなど企画しました。
そうこうしているうちに13:00となり、桜島マグマ温泉(バスの1日乗車券で390円→300円に割引)
も堪能して、13:50発のフェリーで桜島を後にしました。
こんなにコンパクトに観光できることを知りませんでした。桜島の主要な観光スポットはトイレの心配もなく、施設もバリアフリー、そこをわかりやすいバリアフリー周遊バスで巡れ、海岸エリアはすべて徒歩圏内で移動できる「バリアフリーアイランド」です!
そしてオッサン1人旅でも十分楽しめる「オヤジーアイランド」でもありました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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