鹿児島市 車いすで行たっみやんせ〜①

車いすの観光客は公共交通で鹿児島市内を観光できるのか?

12/6(火)車いす当事者と一緒に歩いてみました。

平日だというのに、鹿児島市内の主要な観光スポットを巡る「カゴシマシティビュー(バス)」乗り場にはすでに列が・・・

バス停に並ぶ私たちを見ていた運転手さんは、バスを着ける前に予め車いすスペースの座席をはね上げて、スペースを確保してくれていました。

前に並ぶ乗客が一旦席に座ってしまうと移動を促すのは気を使いますよね、運転手さんのさりげない心遣いを感じました。

移動途中で乗務員の交代がありましたが引き継ぎもしっかりしていただき「西郷銅像前」で、無事に降りることができました。

次の運転手さんも車いす操作がとても丁寧で上手!

西郷銅像前で記念写真を撮ろうとしていると観光案内所の観光ボランティアガイドのお父さんが「えぇのがあるんよ!」と

撮影スポットの段差に慣れた手つきで秘密兵器の簡易スロープを持ってきてくれました。

ここを訪れる方々が上野駅前の西郷隆盛像の「犬」の印象が強いそうで、聞かれることが多く、撮影スポットに柴犬の置き物を用意したんだそうです。


そこから400m弱移動すると鶴丸城跡です。
歩道にはお堀の石積みの違いが展示してあります。

2020年3月、147年ぶりに復元された「御楼門」も車いすで見学できます。

この坂を車いすを押せる人がいれば、そのまま行くのも城に登ってる感出ますが、もっと楽にアプローチできるルートもあります。
上まで行くと門をバックに記念写真、パシャリ!
お堀の石積みの展示、屋根や瓦、屋根の上の鯱、これは視覚に障がいがある観光客向けのタッチツアー(触れて楽しむ)プログラムとしたら、すごく喜ばれます。
門全体の3Dプリントレプリカなどあれば、鹿児島タッチツアーのモデル観光になるはずです。

復路は市電を使って鹿児島中央駅まで戻りました。
低床(バリアフリー)タイプがけっこう頻繁に稼働している印象を受けましたし
ほとんどの停車場が車いす乗降可能というのも良いですね。
バス、市電のバリアフリー対応がここまで整っていれば、JRや航空機で訪れる観光客が不安に感じる二次交通も安心ですね。

かごしま市観光ナビ

には、交通、観光のバリアフリー情報が動画でわかりやすく紹介されていますよ。
今日最後に訪れたのは

鹿児島中央駅ビル「AMU(アミュ)」の屋上の観覧車。
このキャビンはドア幅が狭く車いすは乗れません。
2つだけドアが広く開くキャビンがあるんです。
乗降の際は観覧車を停止し、スロープで安全に乗降できます。
駅ビルの屋上だけあって、あっという間に鹿児島市内を見下ろす高さに!
3度目の鹿児島で初めて乗りましたが、もっと早く乗っておくべきだった。
旅行会社勤務時代に知っていたら、間違いなくお客さんにオススメしていました。
明日はあの桜島に行ってきます。

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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。