8/31、「松江/山陰バリアフリーツアーセンター」を運営する「プロジェクトゆうあい」に訪問し、田中代表理事にお話しを伺いました。
先進的に取組まれてこられた経緯などをお聞きし、貴重な資料をたくさんいただきました。
その中でも、今回私は「まち歩きバリアフリー情報誌 てくてく日和 山陰」の価値を感じることとなりました。
9/1は、情報誌の車いすユーザーレポーターの「かなこ」さんと、編集に携わる今泉さんにご協力いただき石見銀山、松江しんじ湖温泉「なにわ一水」での360°カメラ撮影を行いました。
観光地のバリア、バリアフリー状況を車いすユーザー視点で出発前に確認できるようにする目的です。
以下のYouTubeは、浅草を360°カメラで撮影したものですが高い位置から撮影しているので、この車いす視点版となります。
かなこさんには、腰にコルセットを巻いてもらい360°カメラを装着してもらいました。
石見銀山では、世界遺産センターと町並み地区を撮影しました。
午後撮影したのは、私の知る限り西日本で一番バリアフリー対応をされているホテル「なにわ一水」さんです。
ここで、「てくてく日和 山陰」の価値を目の当たりにしました。
館内にあるほんの小さな段差ですが、前回取材に来られた際にここで車いすの前輪が引っかかったことに気付いたホテルは、木で小さなスロープを作り絨毯の下に設置されたのだそうです。
10年間発行され、この秋で40号を迎える「てくてく日和 山陰」
私は編集の今泉さんに
「もう行くところなくなったんじゃないですか?」と聞くと
「そうなんですよ〜、なので同じところに何回も行ってます」とのこと
私が感じた価値とは、車いすレポーターのかなこさんのほか、視覚障がい者、盲導犬ユーザーのレポーターが10年間で何度も観光地、施設を訪れバリア、バリアフリーをわかりやすく記事で発信される。そのことが施設側にとっては、毎回取材のたびに障がい者の受入れの研修のようになっているのではということです。
今泉さん曰く、今回のなにわ一水さんのように、2回目に訪問すると段差がスロープに変わっているような施設は他にもあるとのこと。
私たちも今回の事業にあたり、「〇〇〇〇(観光施設) バリアフリー」で検索をかけると、ほぼ「てくてく日和 山陰」の過去の記事がヒットし、詳細なバリアフリー情報を事前に確認することができてとても参考になりました。
今泉さん、かなこさん、なにわ一水伊藤執行役員、ご協力ありがとうございました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
0コメント