7月11日(月)、伊勢市「いせトピア」にて伊勢志摩バリアフリーツアーセンター主催の研修会に登壇しました。当日は会場参加だけでなく、オンライン配信を通じて全国からご参加いただきました。
20年前に国内で先進的に高齢者・障がい者の旅行相談窓口を開設された伊勢、すでに当時バリアフリーツアーに携わっていた私もそのころから取組みは把握していました。
今回の研修会では、行政も含めた地域の方々にこの取組みの価値をお伝えすることも目的としていたので、以下のようなスライドを使い第三者の私から見た伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのスゴさを解説しました。
①10年以上前に、既存のマラソン大会に障がい者も参加できるバリアフリーパーティランを運営していたこと。
②近鉄鳥羽駅とも連携し、GW、お盆など観光客が集中する期間に駅構内にボランティア窓口を設置し、来訪者をおもてなししていること。
③ハード面のバリアがある「伊勢神宮」で「伊勢おもてなしヘルパー」を組織化し、車いす使用者の参拝をサポートする仕組みを作っていること。
今年度は、この「伊勢おもてなしヘルパー」の拡充を観光庁の事業で実施することになっています。
最後に参加者にお伝えしたことは、5月31日に観光庁が公開した「アフターコロナを見据えた観光地・観光産業の再生について」検討会の最終報告についてです。
この報告の中の「旅行業」のところで、新たな旅行市場の開拓として明確に「ユニバーサルツーリズム」の重要性が明記されています。
伊勢においては、「伊勢おもてなしヘルパー」という付加価値を鉄道や旅行会社と連携することで、他の地域との差別化につながる商品になりうることをお伝えしました。
・宿泊プランのオプション
・特別支援学校や障がい者団体の誘客
(観光庁より)
研修会終了後、共催で担当いただいた伊勢市役所の職員の方からは「世界初!視覚障がい者夢の自動車運転ツアー」の開発秘話に共感されていました。以下をご参照ください。(動画あり)
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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