東京都 三宅島シーカヤック&ネイチャーウォーク ワークショップ・モニターツアー実施

9月15日(火)〜17日(木)、東京から南に180kmの三宅島にて東京都令和8年度事業「誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業」の2回目『三宅島シーカヤック&ネイチャーウォーク ワークショップ・モニターツアー』が実施されました。

9月15日(火)夜、東京港(竹芝桟橋)には障がい当事者・介助者8名、旅行会社等19名が集合し、22:30出港の東海汽船の橘丸で三宅島に向かいました。

三宅島までの所要時間は6時間30分、朝4:30に船内放送が入り下船の準備をすると5:00錆ヶ浜(阿古)港に着岸しました。

※伊豆諸島のいくつかの島は、島内に数ヶ所の港があり当日の風や波の状況によって着岸港が異なる場合があります。

竹芝ではリフトやスロープで乗船できますが、島の桟橋は最後に5段ほどの段差があり車いすは乗員や港の職員が担いで乗降します。

今回のプログラムでは村営バス(低床)、タクシーを使用し島内を移動しました。

※一般的に早朝到着する大型船での島しょ観光では、予約した宿の車が宿泊客を迎えにきてくれます。

参加者は今回利用する3つの宿(ホテル海楽民宿夕景やどかりさん)に分かれ、まずは休憩・朝食となります。

電動車いすを使用する2組の参加者には、東京都のバリアフリー化補助金を活用して2部屋のバリアフリールームがある「やどかりさん」をご案内しました。

入口まではスロープ、玄関にも段差はなく、シャワーのみとなりますがシャワーチェアが用意されています。

朝食後、参加者は三宅村コミュニティーセンターに移動し座学のセミナーからプログラムが始まりました。

講師は静岡でユニバーサルビーチ等のアクティビティの運営を手がけるNPO法人静岡ユニバーサルツーリズムセンターの西ヶ谷副理事長、「障害者によるマリンアクティビティやハイキング実施時の注意点」と題して講演いただきました。

その後、参加者はネイチャーウォーク体験のため「ひょうたん山」に移動しました。

ここでは火山弾(スコリア)が広がる悪路を移動するために「JINRIKI」(車いすけん引装置)、「HIPPO」(アウトドア用車いす)を準備しました。「モビチェア」(ビーチ用車いす)も用意しましたがタイヤがパンクする可能性があり使用しませんでした。

※3つの備品は今回のプログラムのために東京から大型船で島に持ち込んでいます。三宅島に常備している備品ではありませんのでご注意ください。

それぞれの使用方法をレクチャーした後、参加した事業者のサポートのもと三宅島で自然体験やアクティビティを提供する「三宅島地域体験工房しまのね」平野さんとスタッフによる解説を受けながら体験しました。

その後、コミュニティセンターに戻り昼食の後に海に入れる着替えをし、午後は伊ヶ谷港・大船渡海水浴場に移動しました。

ビーチには今回のプログラムで初めてカヤックにキャンプ用ローチェアを固定したものが準備されました。(4月に下見と打合せに来た際に、昨年多摩の秋川で実施したバリアフリーSUPの画像や動画をご覧いただき、受入れのアドバイスをし「東京都誰もが楽しめる自然体験型観光推進補助金」を活用して準備いただきました。)


参加事業者のサポートで砂浜を移動します。

パドル操作、カヤックのサポート方法などをしまのねの皆さんの指導を受け、順番に楽しんでいただきました。

※今回は砂浜を移動する備品を持ち込んだのでカヤックまで移動できています。通常は今回のような対応ができるわけではありませんのでご注意ください。

その後、初日最後のプログラムは阿古地区の「火山体験遊歩道」見学です。

1983年10月の噴火跡に整備された遊歩道を解説を聞きながら見学しました。

前日運動会が開催されていたという阿古小中学校の校内は、溶岩で埋まり時が止まったままでした。

その後参加者はそれぞれの宿に移動し初日を終えました。

三宅島2日目は、バードウォッチャーの聖地、三宅島自然ふれあいセンター「アカコッコ館」と「大路池」ネイチャーウォーク体験です。

アカコッコ館へは駐車場から舗装された坂道を登り、建物の手前に十数メートル悪路があるのでJINRIKIを使用して移動します。

館内では三宅島の自然や野鳥のことを学ぶことができます。

見学の後、バスが通れない道をタクシー等に分乗し大路池に移動しました。

池の桟橋付近はバリアフリー整備されているので、バリアフリートイレもあり介護タクシーを手配したら車いすでも行くことができます。

今回のプログラムでは、池を囲む遊歩道のうち平坦な一部を4班に分かれ各班にネイチャーガイドが付いて解説を聞きながら散策しました。

すべてのプログラムを終え、ホテル海楽に戻り昼食・意見交換会の後、港に移動しました。

台風25号の影響を心配しましたが、八丈島から折り返した橘丸は定刻通り13:45に三宅島を出港し

19:50東京港竹芝桟橋に帰ってきました。

三宅島でプログラム創りに協力いただいた「三宅島地域体験工房しまのね」は4月の打合せを機に今回初めてバリアフリー受入れの準備・対応をされました。

宿、交通、備品など環境的にはバリアも多い東京の島しょですが、どうやったら受け入れができるかを考えてもらえる事業者ができたことは大きいと思います。


東京にはいまや訪日外国人も多く訪れる魅力的な島々があり、大型船、高速船、航空機(いずれもバリアフリー対応)で行くことができます。

東京観光バリアフリー情報ガイドを参考に東京の島しょ観光はどうでしょうか。





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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。