岡山後楽園・岡山城・倉敷美観地区をユニバーサルツーリズム視点で歩いてみた

岡山の観光と言えば、後楽園、倉敷美観地区が挙がります。後楽園は初めて、倉敷はウン十年ぶりでしたが、せっかくの機会なので実際に歩いてユニバーサルツーリズムのヒントを探ってきました。


岡山駅前をスタートして街なかを抜けて歩きます。

後楽園の入口まで約2km。地図を見ると路面電車の駅は少し離れたところにあり、正面入口までは約850mです。

入口の脇にはバス停があり、電光掲示板で次に来るバスの時刻も表示されており、低床バス等であればバスの利用が便利かもしれません。

窓口で確認すると、車いすは2台貸出しをしているとのこと。正面入口から入ると園内の歩道はフラットで広く車いすでも問題なさそうです。

webで紹介されているバリアフリーマップで確認すると、駐車場、園内には6カ所のバリアフリートイレも設置されています。


車いすユーザーにとっては、後楽園までのアクセスだけ確保できれば園内はストレスなく見学できると思いました。

ただ、足腰の不安な高齢者にとってはどうでしょうか?

広い園内が大きなバリアになると思います。

正面入口から岡山城への南門まで園内を巡ると約1km、ツアーで大型バス駐車場からスタートして戻ると2km弱は歩く必要があります。

自分が園内を巡ると集合時間に間にあわない、他の参加者に迷惑をかけてしまうと感じる高齢者は、入口付近を少しだけ見て、駐車場に近いお土産屋、お茶屋で待つ。

これは旅行会社時代に観光地でよく目にしていた光景です。

こんなモビリティの活用ができれば、多くの高齢者が後楽園をあきらめなくて良いかもしれません。

(画像は各社HPより)

車いすと同じ扱いなので実際に観光地での導入も増えてきています。まずは、関係者による体験会等で有効性を確認する機会から実施しても良いですね。

〈沖縄での実証事例〉


JOYカート〉〈WHILL

長い距離を歩かない観光は確実にニーズがあることを記事にしていますのでご参照ください。

その後、烏城として知られる岡山城に移動しました。

後楽園側から天守閣までは、階段を登る必要があります。

初めて訪れましたが、天守閣内部にはエレベーターがあり4階まではエレベーターで上がることができますが、そこから外は見えず屋内展示を見学できます。

車いすの貸出し、バリアフリートイレがあったので窓口の方に車いすで上がってこれるルートがあるかを確認しましたが、階段のみとのことでした。

4階から2フロア、6階まで階段で上がることができればこのような景色をご覧いただけます。

視覚障がい者が触れて楽しめる展示もいくつかありました。

帰りは南側の階段から下っててみましたが、北側より緩やかな階段で車いすにJINRIKI(車いすけん引装置)を装着すれば登りも下り行ける!と思いました。

常設は難しいと思いますが、車いす当事者と多くのボランティアを募ってのイベントとして実施してみてはどうでしょうか。

岡山市内の車いすユーザーの中には、一度も岡山城に行ったことがない人が大多数だとすると夢のあるイベントになると思います。

岡山城から最寄のバス停、路面電車の駅まで約500m、私は駅まで歩いてトータル約5kmでした。

その後岡山駅から電車で倉敷駅まで移動し、倉敷美観地区を訪れました。

倉敷駅から美観地区までは屋根のあるアーケード商店街を通って1km弱です。

美観地区、アイビースクエアを巡って駅に戻るとトータル約3km。

後楽園同様、モビリティ等の活用で高齢者にやさしい観光地として長い距離のバリアを観光地のPRに変換することができると感じました。

今日1日でトータル25,000歩、実際に歩いてみて感じたことは岡山のユニバーサルツーリズムの軸の1つは主要観光地の後楽園、倉敷美観地区の広さ、距離のバリアへの対応がPRになる!でした。


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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。