10月17日(木)、城崎温泉(兵庫県豊岡市)の城崎振興局にて『親孝行したいときには城崎へ!楽々ユニバーサル外湯巡りぷろじぇくと』のキックオフセミナーが開催されました。
観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたこのプロジェクトでは大きく3点
・電動車いすの貸出し
・車いすで着脱可能な浴衣(城崎温泉と言えば、宿の浴衣でカランコロンと外湯巡り)
・湯あみヘルプサービス(温泉の入浴介助サービスの構築)
今回は、地域の連携先や宿泊施設、行政の方々にプロジェクトの説明をし、ユニバーサルツーリズムの理解、啓発を目的に企画されました。
最初はNPO法人ぷろじぇくとPlusの代表、衣川勝美さんによる事業概要の説明。
長年福祉に携わってこられた衣川さんは、城崎温泉でもユニバーサルツーリズムをという思いで立ち上がり、ほとんど縁がなかった観光業界とタッグを組んで事業を進めようとされている「熱い」思いが伝わる説明でした。
基調講演の山崎まゆみさんのお話は、いつもながら軽妙な語り口で観光庁の取組みや他地域の取組み、海外の仕組みなど、あっという間の60分。
湯あみヘルパーの取組みが国内外の来訪者に向けた取組みではあるけれど、地域住民にも喜ばれるサービスへという提案が印象的で、最後は『住んでよし、訪れてよし』の城崎温泉へと締められました。
山崎さんが「温泉」というキーワードで詳しく解説されたので、私は城崎温泉でのユニバーサルツーリズムの取組を軸に城崎温泉<豊岡市<但馬エリア
宿泊+観光のユニバーサルツーリズムのお話をしました。
後半は、実際に日高神鍋観光協会で紹介されているアクティビティ等も、一つ一つ精査していくとユニバーサルツーリズム対応できるものもあるはずということで、他地域での事例をご紹介しました。
訪日外国人が普通に浴衣で外湯巡りを楽しむ城崎温泉。全国でいくつかの地域が先進的に取組む温泉の入浴介助サービス、もしかすると城崎温泉は「訪日✕入浴介助サービス(ユニバーサルツーリズム)」が付加価値として成り立つ可能性を感じました。
office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉
渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。
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