東京都 新島バリアフリービーチ ワークショップ&モニター実施

9月19日(木)〜20日(金)の2日間、東京から約160km新島にて東京都令和6年度事業「誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業」の1回目『新島バリアフリービーチ運営体験ワークショップ・モニターツアー』が実施されました。

都内の旅行会社、アクティビティ提供事業者、障がい当事者、付き添い約25名が東海汽船のバリアフリージェット船『結』で8:50に竹芝港を出航し、11:40新島港に到着しました。

若郷港に到着した後、前浜港船客待合所内のスペースをお借りし初日の座学セミナー、体験セミナーが行われました。

東京都のご担当による本事業の主旨説明、

東京都では、障害者や高齢者等が、東京の自然を安心して楽しめる観光を推進するため、旅行業者、体験型観光提供事業者等を対象として、障害者等向けの自然体験型観光プログラムの運営ノウハウを提供する取組を開始します。(東京都HPより)

新島村役場からは島の観光素材のご案内があり、その後湘南バリアフリーツアーセンター理事長 榊原正博さんによるセミナーと続きました。

(会場にはモビチェア、JINRIKIを展示)


榊原さんからは、初めてこのようなセミナーに参加した事業者の方でも理解できるよう

・障がいを知る→車いす、視覚、聴覚、知的、発達・・・とそれぞれの障がい特性の理解

・障がい者の余暇活動→実際に見て来られたスウェーデンの事例などを紹介しながら

・ビーチのアクセシビリティについて→なぜバリアフリービーチ活動に取組んだか

                  全国各地に広がるバリアフリービーチ

約60分のお話の中で印象的だったのが、鎌倉で始めたバリアフリービーチには今までビーチに来ていなかった障がい者、ボランティアが大勢訪れ飲食等にたくさんお金を使ってくれることがわかった。

今では由比ガ浜に並ぶ海の家はボードウォークで移動でき、車いすユーザーやベビーカーが通りやすいビーチになったそうです。

令和6年7月号の「広報かまくら」で紹介されていました。

休憩の後、私もお手伝いして体験セミナーが行われました。

体験セミナーも中には初めて車いすを操作するという参加者もいるので

・車いすの基本的な機能を知る→車いすを畳む、開く、ブレーキ等の説明

・実際に乗ってみる→フラットな舗装路から悪路への移動

・車いすを押す→悪路、坂など自然型観光地でのサポート方法

・モビチェア、JINRIKIの使用方法

2日目はいよいよ東京島しょ地域初となる「新島バリアフリービーチ」開催です!

9:30参加者が集合し挨拶の後、バリアフリービーチの設営からスタートしました。

男性参加者に協力いただき、モビマットをスロープの先から波打ち際まで敷きます。

マットが敷かれたら、あとは存分に新島のきれいな海を堪能です!

嬉しいことに、現地参加の新島でエコツアーを運営している「YABIYO(ヤビヨ)」さんは、これも使えるのではとクリアカヤック体験を提供してくださいました。

最後は東海汽船のさるびあ丸をバックに集合写真をパシャリ!

参加者誰もがニコニコの研修、なかなかないですよね。

皆さん、お疲れさまでした。

第2回は10月8日(火)、あきる野市で秋川の河川敷を使ったチェアリング&川釣り体験です。

※上記リンクより詳細ご確認のうえ、申込みフォームよりお申込みください。

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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。