皇居乾通り一般公開をユニバーサルツーリズム視点で行ってみた

皇居では令和6年春季乾通り一般公開が3/23(土)〜3/31(日)まで実施されています。


3/27(水)、昨日までの雨と寒さがウソのように好天に恵まれたので、霞ヶ関での仕事を終えユニバーサルツーリズムの視点で通ってきました。

皇居周辺の通りでは警察官や宮内庁の方々が誘導をされていましたが、東京はまだ開花宣言していないので、混みあっている様子はありません。

一方、どこで情報を得て来られているのか、入口に向かう訪日客が見た感じで全体の6〜7割というところでしょうか。

入口に向かう通りの何カ所かに立つ案内版

障がい者・高齢者・乳幼児連れに配慮した案内なのですが、「バリアフリー」の「何を?」利用すればよいのかがわかりにくく、近くに立つ警察官に聞いたところ「バリアフリーレーン」が、この先に用意されているとのこと。

何度か近くを通ったことがありますが、このように景観を損わない同系色で砂利の広場の端が舗装路になっていることは知りませんでした。

一般参賀でも高齢者、障がい者を含む多様な方が訪れるので当たり前になっているのだと思います。

ただし、私の感覚で6〜7割いた訪日客には日本語だけだと伝わらないですよね。

ユニバーサルツーリズム視点で、こんな工夫をしたら「問い合わせ」や「説明」が減り、訪日客にも対応できるのでは、という私のアイデアはこうです。

言語に関係なく理解できるサイン(ピクト)で、十分対応ができるのではと感じました。
旅行会社が少ないスタッフでイベントを運営する際、いかに立つ人を減らしてそれに代わって迷わず誘導できるサインをどうするか、いつも考えていたクセです。

坂下門入口の手荷物検査までのルートも、車いす、ベビーカーは舗装された別ルートが用意されていました。
脇に並ぶ簡易トイレは車いす対応ではなかった(遠くから見た程度なので正確ではありません)ので、入口に並ぶ前に皇居前広場内のトイレを利用されると良いです。

坂下門から乾門までは舗装路(なだらかな登り坂あり)なので、車いすでも問題ありません。

桜はまだほとんど咲いていませんでしたが、普段は入れない皇居の中を歩けるとあってか訪日客の皆さんも嬉しそうに歩いていました。

乾門の出口手前にバリアフリートイレがあります。

ただし、東京駅を起点に東京駅→坂下門→乾門→竹橋駅と移動すると、移動距離は約3kmになります。ご高齢で足に不安がある方は、バリアフリーレーン上で数台の車いすを貸出しされていたので、皇居内(約1km)だけでも車いすに乗って同行者に押してもらうと良いと思います。

公開は今週末までで、すごく混み合いそうですが上記宮内庁のサイトでは坂下門入口(手荷物検査)までの混み具合も公開されていますので、サイトを参考にしながら行かれてみてはどうでしょうか。



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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。