鹿児島県 ユニバーサルツーリズムにおける情報発信とは?

12/6(火)鹿児島市のかごしま県民センターにて、主催:鹿児島県PR観光課、実施:NPO法人eワーカーズ鹿児島(鹿児島バリアフリーツアーセンター)によるユニバーサルツーリズムセミナーが実施されました。

事前にいただいたテーマは「誰もが楽しめる鹿児島へ!旅行者が気になる観光・宿泊施設等の情報発信方法!」でした。

2023年10月にコロナで延期となった国体、障害者スポーツ大会を控える鹿児島では、受入れに向けたさまざまな取組みが行われています。

会場は15名、オンライン視聴は約30名、県内外から宿泊施設、自治体、観光協会等の方々に参加いただきました。

「情報発信」、このようなテーマでユニバーサルツーリズムをお伝えすることは初めてなので、私が考える「情報」は「バリア・バリアフリー情報」として、今までこのような場で語ったことがない17年前の大失敗、お客様にご迷惑をおかけした事例からお話しました。

バリア・バリアフリー情報は、文字よりも画像、画像よりも動画のほうが伝えやすいことなどを例をあげてご紹介し、鹿児島県には長年調査、蓄積されたバリアフリー情報サイトがすでにあり、この情報の活用が有効であることを解説しました。

鹿児島市の観光情報サイト「かごしま市観光ナビ」のバリアフリー情報ページでは、車いす使用者の画像ではなく、赤ちゃん、ベビーカー、高齢者の画像を使っているので、障がい者以外にこの情報が有益な対象者が広くアプローチできる構成になっています。

また、紹介されている観光地や交通のページに入ると画像だけではなく、車いす当事者が体験している様子がわかりやすく動画で紹介されていて、非常に伝わりやすい情報発信になっていることを解説しました。

参加された事業者や自治体の皆さんに何か一つでもヒントになれば幸いです。

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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

渕山知弘 office Fuchiのサイト 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に宿泊、交通、観光のバリアフリー化が加速し「心のバリアフリー」が推進されています。 大手旅行会社で30年勤務し、そのうち22年間バリアフリー旅行、ユニバーサルツーリズムに携わった経験を活かして、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズムの推進をさいたま市の見沼田んぼの片隅からお手伝いしてます。